実家じまいの教科書【第9回】実家じまいと墓じまい|一緒に考えたい供養の問題
実家じまいを進める中で、意外と多くの方が直面するのが
「お墓をどうするか」
という問題です。
家を整理しても、お墓だけはそのまま残るケースも少なくありません。
特に、
- 子どもが県外に住んでいる
- お墓が遠方にある
- 管理する人がいなくなる
このような状況では、お墓の維持が大きな負担になることがあります。
そのため近年は、実家じまいと合わせて
墓じまい
を検討される方が増えています。
今回は、実家じまいと一緒に考えたい供養の問題についてご紹介します。
墓じまいとは?
墓じまいとは、現在あるお墓を撤去し、墓地を返還することを指します。
単に墓石を撤去するだけではなく、
- ご遺骨の移動
- 改葬手続き
- 供養
まで含めた一連の流れを指します。
最近では、
- 子どもに負担をかけたくない
- お墓参りが難しい
- 管理ができない
という理由から選ばれることが増えています。
なぜ墓じまいが増えているのか
昔は、
「長男が家と墓を守る」
という考え方が一般的でした。
しかし現在は、
- 少子化
- 核家族化
- 都市部への移住
などにより、従来の形が難しくなっています。
結果として、
- 実家は空き家
- お墓も遠方
というケースが増えているのです。
墓じまいでよくある悩み
墓じまいを考える際、多くの方が悩まれます。
例えば、
- 親族の理解を得られるか
- 先祖に申し訳ない気がする
- 何から始めればいいかわからない
- 費用が不安
などです。
特に供養の問題は、感情面が大きく関わります。
だからこそ、家族でしっかり話し合うことが大切です。
墓じまい後の主な選択肢
墓じまいをした後、ご遺骨をどうするか決める必要があります。
代表的な選択肢は次の通りです。
① 永代供養
寺院や霊園が管理・供養を続ける方法です。
後継者がいない方にも選ばれています。
② 納骨堂
屋内型の供養施設です。
管理しやすく、都市部でも増えています。
③ 樹木葬
墓石ではなく、樹木をシンボルとした供養方法です。
自然志向の方に人気があります。
④ 手元供養・散骨
一部のご遺骨を手元に残したり、海洋散骨を選ぶ方もいます。
供養の形も多様化しています。
墓じまいにかかる費用
費用は地域や墓地によって異なりますが、一般的には次のような費用が発生します。
- 閉眼供養(魂抜き)
- 墓石撤去費用
- 改葬手続き
- 新しい供養先の費用
- 永代供養費用
条件によって費用差が大きいため、事前確認が重要です。
墓じまいは「供養をやめること」ではない
ここを誤解される方が多いですが、
墓じまい=供養をやめる
ではありません。
むしろ、
今の時代に合った形へ供養を引き継ぐ
という考え方です。
大切なのは、
- 先祖を大切に思う気持ち
- 無理なく続けられる形
を選ぶことです。
実家じまいと一緒に考えるメリット
実家じまいと墓じまいを同時に考えることで、
- 家族会議を一度で済ませやすい
- 費用計画を立てやすい
- 将来の負担を減らせる
というメリットがあります。
「家のこと」と「お墓のこと」は別々に見えて、実は深くつながっています。
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次回予告
実家じまいの教科書【第10回】
「実家じまい成功事例|実際にあったご相談から学ぶ進め方」
実際の相談事例から、実家じまいをスムーズに進めるためのポイントをご紹介します。

